がれき広域処理試験焼却時の箕面市内での粉塵吸引調査
2013年2月1日より、大阪市環境局舞洲工場でガレキが焼却されます。 私たちは11月29日30日の試験焼却の前後の時期に箕面市内の空気を吸引してHEPAフィルタで空気中の粉塵を集めて調査を行いました。 【測定環境】 HEPA フィルター( 0.3 μ m の粒子を 99.97% 捕獲) の付いた空気清浄機を室外で強風運転 吸引仕事量 2.4 m3/ 分 表面線量が測定できる計測器 radex1503 soeks01M バックグラウンド およそ、 0.11 ~ 0.14 (測定器の1 m 以内の線量) 使用前フィルター部分の測定 バックグラウンドと同様 設置場所:鉄筋コンクリートマンション2 F の南側 【最初の調査】 一定時間吸引後にそのフィルターの表面線量を測定した。 【結果と問題点】 ○吸引直後に測定するとフィルタの表面線量が大変高く(約0.5Sv/h)なる日があった。 ↓ これは後に、 空気中の自然放射線のラドンを吸着 したためだと推定された。 【ラドン】ラドンは土壌などから発生する希ガス状の自然放射線です。3.8日を半減期として放射線を出してアルファ崩壊するため、フィルタで捕獲したラドンは7日後にはほぼバックグラウンド状態まで低下する。 【放射性セシウム134 セシウム137】福島由来の放射線はフィルタで集塵できれば、それはそのフィルタ上に蓄積していく。 137の半減期は30年、134の半減期は約2年である。 【11月集塵のフィルタ精密放射線検査結果】 大学の調査機関に測定を依頼して極めて微量のセシウム137が認められました。しかし、これは以前の核実験の降下物、もしくは測定の誤差内と専門家からのご意見をいただきました。 【測定の改善】 フィルターに付いたラドン由来の表面線量に影響されないように、1ヶ月連続吸引を行い。その後に1週間吸引を停止して、フィルタの表面線量を測定するようにいたします。 そして、累積の表面線量を参考にしながら一定期間の集塵が完了してからフィルタを測定機関で精密測定する予定です。 1日約864㎥を吸引する予定です。 箕面市は大阪市環境局舞洲工場から直線距離で約20km以上離れ